治療薬を使って水虫を治しましょう!

足の指や爪をはじめ、手や頭皮などさまざまな場所に感染する水虫に悩まされている方は非常に多いです。
長年、水虫は治らないものとして認識されていましたが、実はしっかりと治療さえすれば水虫はきちんと治ります。
ここでは、水虫を治療する方法として有効とされる医薬品・ラミシールについて治し方を解説していきます。
どういった水虫に効き目があるのか、そして感染力の強い原因菌・白癬菌の感染予防の方法・対策に関してしっかりと学びましょう。

水虫はラミシールでしっかり治療しよう

ラミシールは水虫の原因菌である白癬菌の、抗真菌作用をもった医薬品です。
白癬菌とは皮膚糸状菌の一種であり、真菌(カビ)に分類されます。
含まれる有効成分・テルビナフィンが、白癬菌の活動をブロックして増殖するのを抑えて生まれ変わる皮膚とともに真菌を身体から追い出すのがこの薬での治し方です。

アリルアミン系の抗真菌薬であるラミシールは、抗真菌活性が強い上に効果を及ぼす範囲や種類が多いといった特徴を持っています。
皮膚真菌症の原因である、白癬菌やカンジダの発育を抑えるのがテルビナフィンの主な作用です。
薬剤の作用としては、患部に塗布したのち皮膚角質へと薬効成分が集まり、真菌細胞内へと移行します。
細胞内にあるスクアレンの代謝酵素のみを阻害することにより、内部にてスクアレンを蓄積させることで薬効が得られるという仕組みです。

この他、殺真菌作用ももたらします。
細胞内に移行した成分が、細胞膜の構成成分であるエルゴステロールの含有量を低下させて、真菌の細胞膜を破壊するからです。
ラミシールが優れている点は、少量で強い効果を示す点です。
低濃度で高い抗真菌活性を誇り、さまざまな水虫治療に用いられています。

薬が有効適用されるのは、深在性皮膚真菌症や頭部白癬、角質増殖型の白癬などが挙げられます。
先述の通り殺菌的にも作用するため、医師の指示通りきちんと服用していれば完全に治癒することが可能です。

治療における注意点とは

治療の上で注意しておきたいポイントは、必ず一定期間以上使用することです。
医師の診察を受けたのであれば指示通りの期間中は、服用をやめないようにしないといけません。
投薬しはじめて、早ければ1週間程度で患部がきれいに治ったように見えます。
そこで中断すると、角質の奥底に潜伏していた白癬菌がしばらくしたのち活動をはじめ、再発する結果となるからです。

完全に治すために、一見治ったように見えても服用・治療を中断せず、しばらく続けるようにしましょう。
薬の効果で殺菌できても、身体から排出できなければ再び繁殖する恐れがあります。
皮膚のターンオーバー(古い皮膚が垢となって剥がれ落ち、内部から新しい皮膚・角質が競り上がってくるまでのサイクル)が行われるまでの3ヶ月は、最低でも様子を見ておく必要があります。

爪水虫にはラミシールは効かない

ラミシールが爪水虫に効果がほとんどない理由として、外用薬である点が挙げられます。
基本的に、水虫治療に用いられる抗真菌薬は塗り薬タイプが多く、塗り薬の形状のラミシールを使用しても爪水虫には効き目が届かないからです。

外用薬が有効なのは、爪の表面や角質の表面的な部分です。
殺菌作用があるとはいえ、基本的には菌の増殖を止める働きが主体であるため、菌の生息する古い角質や爪の部分が新しい細胞に押し出されて垢になってこぼれ落ちることではじめて治療となります。
このサイクルは通常1~3ヶ月はかかるとされており、その間塗り続けなければなりません。

さらに言えば、爪の場合はその期間がもっと長く、半年から1年は治療と経過観察を続ける必要があります。
一見きれいに治ったように見えても、そこで中断してしまうと内部に潜伏していた白癬菌がしばらく経てば活動をはじめ、再発してしまいます。
皮膚糸状菌は名前の通り、皮膚や爪の奥深くにまで根を張り、奥底で活動する機会をうかがっています。
足の指や、指の間の皮膚でさえ外用薬の薬効を浸透させるのは難しい上に、爪の場合はさらに困難を極めます。

爪水虫は内服薬で治療?

爪水虫に関しては塗り薬やスプレー剤といった外用薬ではなく飲み薬が使用されます。
外用薬とは異なり、服用してから薬用成分が腸の中に溶けて浸透し、身体の内側から患部へと直接働きかけます。
これにより、身体の奥底に潜んだ白癬菌への作用が可能となり、治療できるようになるという仕組みです。

しかし、万能と思われる内服薬にも欠点があります。
それは、患部に直接作用する外用薬に比べて間接的に作用するため、治癒するまでの期間が長いという点です。
医師の指示はもちろん、薬局で購入した市販薬においても医薬品に添付されている用法用量の説明書に従って、自己判断で中断せず治療を続けるようにしましょう。

ただ、近年はラミシールの経口薬も開発・販売され、治療に用いることができます。
爪水虫にも適応できますが、ラミシールクリームなどの外用薬とは異なり市販薬ではないため、薬局・ドラッグストアなどで購入することはできません。
飲み薬であるラミシール錠を入手するには、皮膚科などの医療機関の診察を受け、医師により処方してもらう必要があります。

家族間で水虫をうつさないための方法

水虫で気をつけたいのは、再発しやすい点だけでなく感染力が非常に強い点です。
たとえば、足水虫に感染していたとして、患部を触った手をきちんと洗わずに身体の他の部位に触れると、その部位にまで感染する恐れがあります。
足指やかかと近辺の水虫だと油断していたら、爪水虫や頭皮の水虫(しらくも)に転移したというケースも多いため塗り薬を塗布する際には特に気をつけましょう。

そのため、家族間での水虫の感染も気をつけたいところです。
患部のこぼれた皮膚が付着しやすい玄関やバスマット、キッチンの床や廊下などは非常に危険です。
感染者から剥がれ落ちた皮膚が足に付着し、そこから水虫がうつることをキャッチボール感染と呼びます。
この感染経路は非常に多く、家庭内以外でも銭湯やプールなど不特定多数の素足が行き交う場所では常にその危険性をはらんでいます。

感染を防ぐ対策としては、共用部のタオルやバスマットを常にきれいにしておくこと、できるだけ共用せず一人ずつ別のものを使用することがポイントです。
スリッパも靴下を介しているとはいえ、危険がつきまとうため個別に用意した方が良いでしょう。
カーペットやじゅうたん、ソファなど定期的に清掃を行って菌の元である角質・垢などが残らないようにすることも大切です。

水虫の治療をきちんと行うことも、大いに感染の予防策となります。
完治せずにいつまでも放置していたり、中途半端な治療を行っては再発を繰り返していると、家族に感染する可能性は必然的に高まるからです。
病気の元を断って、感染自体をなくすように心がけましょう。

白癬菌が活発になる状況を知っておく

治療する上で覚えておきたいポイントは、白癬菌が活発に活動をするのは春から夏にかけて、そして夏から秋の冷え込む時期までという点です。
人間の皮膚に常に潜む常在菌・細菌の多くは、高温多湿な環境を好みます。
水虫の原因菌である白癬菌も例に漏れず、高温多湿な環境において活性化し増殖します。
治療中の方は、冬以外の温度が高く湿度の高いシーズンになったら特に警戒するようにしましょう。

これに加えて、足の場合は靴に湿気がこもらないように注意します。
頭皮の場合は帽子を被る習慣を控えて、患部を高温多湿な環境にさらさないよう工夫する必要があります。
帰宅したらすぐに足や患部を洗う、靴は1足を毎日履くのではなく複数の靴をローテーションで履くといった方法も効果的です。

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